【秋クロ】秋のクロダイ特化の釣りって、結局何をすればいいのか【東京湾チニング】

秋に差し掛かると、キビレが各地の河川から抜け始め、チニングアングラー達の阿鼻叫喚の声が聴かれ始めます。一方私は、サイトであれブラインドであれ、マジで一年中ほぼほぼクロダイだけに頼りまくっています。自他ともに認めるクロ特化野郎なので、こんなものを書いてもいいのかなと思い記事にしてみました。

前提

キビレとマチヌでは、チニングで釣れる対象魚としては同じですが、釣る上での性質としては全く別の魚です。それらについては散々昔から騒いでいるので、過去のこれらの記事をご覧いただければ幸いです。今回の記事では、それらを踏まえたうえで、クロダイ完全特化の釣りでは何をすれば良いのかを書いてみます。

見えチヌを見ていると…

サイトチニングをやりまくると、チヌの容姿が何タイプかある事に気付かされます。そして、タイプごとに釣りやすさがまるで違うことがわかります。

何度か発信していますが、クロダイは性転換をする魚です。最初は全員オスで、成長に従い、大部分の個体が両性の時期を経てメスになっていきます。卵子を作るカロリーは精子を作るカロリーに対してべらぼうに大きいためと言われています。そのためか、メスとしての成熟がかなり進んでいるであろう個体(一言で雑に表せば、見た目が厳ついです)に関しては、本来のチヌの釣りにくさとはかなりかけ離れた釣りやすさがあります。大抵常にお腹が減っているかのようなガッツきがあります。
※ここではわかりやすくサイズと表現しましたが、35㎝ほどでMAXレベルの成熟を感じさせる容姿とイージーさをしている個体もいれば、45㎝を超えているのにあどけなさが残り、チヌ本来の難しさが残っているような個体もおり、発育レベルには結構個体差があります。

そのため、理論上は大型個体になるほど色々な学習が進んで狡猾になるはずが、ある程度大きくなると再び迂闊に逆戻りするという、不思議な性質があります。

成熟がかなり進んでいるこのイージーな個体達は、3~4月頃に少しずつ河川に入り始め、6~8月に非常に高密度になった後、10月頃から顕著に減り始め、1~2月に一部の個体を残して海に出ていくような生活様式を持っています。
ちなみに2026年の体感でいえば、9月なのに10~11月の減少スピードを上回るような減り方を東京湾各地で感じました。

これらを踏まえてプランを組むと

チニングにおいて、秋にクロダイ特化の釣りを展開する場合、これらの成熟が進んだ個体達を精度良く探していくことが何よりもキーになると考えています。

そしてその上で、強く気に掛けるべき点がいくつかあります。

場所選びのシビアさがアップ

なぜかはいまだにわからないのですが、昨今「クロダイが殖え過ぎている」と言われているように、夏はどこもかしこもクロダイだらけだったような状況も、秋に差し掛かると「居る場所」「居ない場所」の落差がかなり出てきます。こればかりは、どういった場所に残りやすい傾向があるかを未だに掴めていません。夏が嘘だったみたいに薄い魚影になっていたりします。さほど離れていない近接している小規模河川でも、こっちはいるのにこっちはいない…みないな落差が生じがちです。まずここで失敗すると、どんなに頑張っても詰んでいたりします。

じゃあ、いっぱいいるところに行けば…

と思いますが、秋にいっぱいいる場所で、先ほど紹介した「釣りやすい個体」を多めに含んでいるのか、さほど含んでいないのかで、打率がべらぼうに違うのです。単純に、いっぱいいる場所で釣りをすれば打率が上がることは間違いないのですが、釣れない個体達の群れに振り回されすぎると「いっぱい居るのに全然反応が無いな」なんてことが起きがちです。悔しいですが、ルアーで反応させられる魚はごく一部のみだという事実については、チヌ以外の魚種でも同じはずです。逆に、ぱっと見でさほど見えチヌがいなくても、釣れやすい個体が低いレンジでたむろしている場合もあり、ここら辺はなかなか読めません。

徘徊をさほどしなくなる

水温の低下が始まると、「コタツから出たくない」みたいな現象がかなり増えだします。要は、夏であればわりかし遠くてもリグにすっ飛んできたような個体がそもそも減り、居たとしても、「まあ、今回はいいか…」と見送り、小さな移動をサボるような現象が増えだします。
そのため、物理的にチヌのほど近い場所にアプローチし、手が伸びる範囲でリグをトレースしてあげないと、バイトが遠のく傾向にあると感じています。

例えば、岸から少し離れたところに直径3mほどのカキゾーンがあり、そこに一匹チヌが着いていると考えた場合、どうでしょうか。ハイシーズンであれば、右のようなピッチの荒いサーチでも喰いつきにきてくれますが、秋は左のような細かいピッチで通してあげないと喰ってきてくれないようなイメージを持っています。喩えとしてカキ系の沈み根を描きましたが、壁でもゴロタでも橋脚でも、すべての硬質なストラクチャーで同じ傾向があると思っています。
でもこれって、水中の地形をかなり詳しく把握してないと難しいですよね。最干潮時に地形を把握して、こうした着き場所を暗記しているかが明暗を分けそうです。漫然と投げまくっていると大体ホゲることについては、チニングを始めてさほど年数が経っていない頃の10~11月に痛いほど経験しましたが、今思うとそういうことだったのかなと思います。シンプルに確率が低すぎます。要は、過去にやっていて上手く行かなったのは投げて巻く釣りで、現在取り入れているのは『撃ちの釣り』ですね。鶴見川下流とか顕著だと思う…
バスは「秋は巻いて探す」なんて言いますが、チヌは秋こそ場所を見極めて撃ちまくったほうがいいと思う。

タイトなトレース

起伏をとにかくタイトにトレースしないとバイトが減りまくる印象があります。

特に、リグがちょっとした起伏を乗り越えるときなんかは、右のように浮きがちな粗いトレースになるだけで、マチヌに関しては顕著にバイトを潰してしまうイメージを私は持っています。

余計な事をしない

冒頭で紹介したように、マチヌとキビレでは強い釣り・速い釣りに対しての追従ポテンシャルが種族として違います。されどタダ巻き、されどズル引き、といった感じで、一見単純な基礎テクを貫いて磨いたほうが結局秋のクロには良いような…

私の場合、秋クロはロッドアクションを交えた釣りやボトムノック系のコツコツスイミングではなく、超絶シンプルな竿サビキのズル引きストップアンドゴーをやり込む方針ばかりです。
ズル引き侮るべからず

特にステイが不可欠で、秋はこうした一呼吸を与えないと喰い損ね率が尋常ではありません。となると、ステイ時に強いワーム(≒柔らかめマテリアルとか、スカート所持系とか…)に頼るようになります。以前から何度も言っているのですが、現在主流の硬いマテリアルのチニング専用ワームはクロ特化の釣りと相性が悪いと思います。

というのも、これについては後々特集記事を書こうと思うのですが、いつなんどきでもクロダイは100%居食いです(断言します)。これだけサイトをやり込んでも、ロックフィッシュやシーバスのように、喰った直後に反転して行く姿を一度たりとも見たことがありません。そんな居食いを掛けていくとなると、「ググッ」「コココッ」といったわかりやすいアタリだけではなく、「モッ…」といったようなもたれ掛かるようなアタリを全て拾っていく必要があります。その際、適切なラインテンションを保ってステイで数秒待っていると非常にわかりやすく「モッ」を捉える事が出来る上に、アワセのタイミングも図りやすいです。私の場合、秋冬はステイを織り込みまくった釣りが多いですね。

バス発祥の設計でチニングに輸入されたような形の鉄板ワームは、どれも基本設計が優秀なものばかりですので、超シンプルなズル引きでしっかりポテンシャルを発揮します。「今日はシェイクが効くのかな~」みたいな感じで、人の手であれこれ探しに行くと大体爆死すると思います。

上手ぶるんじゃねえ

結局何をすればいいのかというと

・慎重に場所を絞る
・タイトに撃つ/引く
・静の釣りで押し通す

別にこれだけっちゃこれだけなんですが、言うは易く行うは難し、って感じですね。僕も全然出来ていません。偉そうにこんなこと書いてすみません。

昨晩も千葉でナイトゲームをやって2バイト2バラシで終えたくせに、こんなこと書いてますw

サイトは

ここまで書いといてなんですが、サイトであれば最初にして最大の関門である魚探しをスキップ出来るので、堅いですね。結果を出しやすいです。

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