発端
幾年か前の真冬の夜、東京湾流入河川(Q川)で『4バイト0キャッチ』という大変悔しい思いをした事がありました。真冬の値千金のバイトを一晩で4発も得ながら、全てファイト後数秒でバラしてしまったのです。
その日はドライブクロー3インチをマルチオフセットにセットした、いたって普通な軽量フリーリグを使っていました。
しかし、バラしてしまった理由としてはすぐにピンとくるものがありました。
ドライブクロー3インチの致命的な弱点
私はとにかく、O.S.Pさんの『ドライブクロー』を愛用しています。理由は至って単純で、とにかくクロダイの反応が良いのです。サイト/ブラインド問わず愛用し、主に2インチと3インチを使っています。ボトムアップさんの『ハリーシュリンプ』とともに、絶対不可欠な不動のツートップです。
サイトであれば2インチを多用しがちなのですが、ブラインドでは若干魚を呼ぶパワーに欠けるので、特にナイトでは尚更3インチがよく登場します。
しかし、3インチには、2インチには無い特有の弱点があります。
それは、胴体が太すぎてフッキングが悪すぎるということです。
表記上は1インチのサイズアップですが、ボリューム感は2周りも3周りも大きくなるような印象があります。

素晴らしい性能があるだけに、この唯一の弱点は本当に悩みどころでした。しかし…
ある日、黒田プロのブログを見ていた時に…
バラしまくった日のしばらく後に、シマノのブレニアスシリーズを担当されている黒田健史プロのブログ(バスのお話のほうですね)を読んでいたところ、こちらの記事が目に留まりました。
『テキサスリグのストレートフック』

↑是非ご覧ください。本当に勉強になります。
テキサスリグにおけるストレートフックの運用についての記事が書かれており、偶然にもそこに、『ドライブクロー3インチ』がストレートフックにセットされている画像が目に留まりました。
これを見た瞬間、「これで3インチの弱点を克服出来るかもしれない」と直感的に思いました。
こういった経緯で、ストレートフックの研究が始まりました。

バスの既製品では、個人的に入手性が良いと感じたものとして、
デコイさんの『フリッピンストレート』がありました。

熱収縮チューブでキーパーをつけてあるものですね。
しかし、真っ先に感じたこととして、「線径が太すぎる」というものがありました。
もともと、バスにおいてはカバーから引き出すグリグリ運用が想定されているフックかと思いますので、線径が過剰なんですよね。
そこで…
タチウオ針を模索
『ケン付きタチウオ』といったような名前で、各社からストレートフックにほど近い形状のフックが販売されています。色々なメーカーから販売されており、バリエーションが豊富なので、各社製品間で形状を比較して、良さそうなものに自分でキーパーを取り付けてチニングに投入してみました。

それらの中でも、とりわけ個性が際立つモデルが2つあったので、紹介します。
『ササメ 太刀魚ストレート』

他のメーカーのものより、同号数であれば明らかに線径が細いです。それだけでなく、フッ素コートまで完備しています。
『がまかつ ケン付タチウオST-R ワイド(ナノスムースコート)』

一目瞭然ですが、針先の角度が大きく外側に開いています。太軸でないとこの形状では伸ばされてしまうので、線径はだいぶ太めですが、フッキング時に針先が肉を拾う「掛かり性能」が良いことが予測できます。
これらを使ってすぐにわかった「ストレートフックの利点」
実釣で感じたこととして、
・とにかくすっぽ抜けが無い
・非常に高い確率で上顎骨を捉えた掛かり方をする
という事がありました。

特に二個目の「上顎骨(↑の赤線で示した部分ですね)を捉えてくれる」といった点は、薄い肉だけに掛かっているような「今にもバレそう」な状況が発生しにくく、ドラグ性能をさほど使えないベイトタックルとの相性がすこぶる良いように思いました。
最近見つけたダークホース
オーナーさんに『カットウ親鈎』というフグ用の針があります。

さきほど紹介したタチウオ針達と似たような形状です。線径については太くもなく細くもなく普通程度、針先はロングテーパー系です。
以前からずっと気になっていたものを最近購入し、開封したところ、驚いたことがあります。
それは「カッティングポイント」加工が施されているということです。
以前私は投げ釣り界隈に所属していたことは何回かお話ししているのですが、そこで同社の『カットビッグサーフ』という針を愛用していました。

この針には『カッティングポイント』という技術が採用されており、針先に溝が彫り込んであって、プラスドライバーのような形状になっています(パッケージにもわかりやすく図示されていますね↑)。これで魚の肉との接触面を減らし、少ない摩擦抵抗で刺さるような技術ですね。
これがすこぶる良くて愛用していたのですが、なんとその『カットウ親鈎』は、なぜかその技術特性を明記しないままステルス採用していたのです。
なんでやねん。そこは推してよw
というのも、パッケージに入っていて横から見るしかない状況だと、これには気付けないんですよね。実際に買って開封してみたところビックリしました。

今後はこれ一択になるかもしれません。
そんなこんなで
チニングではほとんど見かけない、ストレートフックのスナッグレスセッティングですが、私の釣りでは結構登場します。



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