【長年の疑問】サイトとブラインドで、リグの最適なパワー感が違いすぎる問題

チニングにおいて、サイトの経験を積み重ねるほど、私の中で疑問が深まる事がありました。それは、

「なぜブラインドの数釣りは3インチ前後のワーム+7~14g程度シンカーの組み合わせに集約するのか?」

という事です。

サイトだとどう考えてもヘヴィ過ぎる

このくらいのウェイトやボリュームが「クロダイやキチヌの生態に訴えかけるような、良いツボを突いている」なら、話はわかります。それであれば疑問も何もなく終了なのですが、もしそうなのであれば、これらをサイトでそのまま使ってもガツガツと食ってくるはずです。
しかし、少しでもサイトをそれなりにやればすぐに解るのですが、これらのリグはあまりにもヘヴィでハイパワー過ぎるんですよね。

よくよく考えればおかしくないですか?

特に私は、静岡県中部に住んでいた頃、ナイトのキビレを中心に据えたチニングが入りでしたので、肌感覚として「サイトとブラインドで結果が出るウェイト帯・ボリューム帯に乖離がありすぎる」事を感じており、とにかく謎でした。

クロダイとキチヌの生態的な差はあるが

二種の生態的な違いがある以上、キビレメインの釣りなのか真チヌメインの釣りなのかで、目指す方向性が変わってくる事は理解できます。しかし、それだけでは説明できないような大きな何かがあるような気がしてなりませんでした。

四、五年近く向き合った大きな謎でした

「淀川キビレマニアックス」なんかでは「大きい獲物ほど本気でガブっと噛みつかないと取りこぼしてしまうので、3インチという(当時のチニングとしては大きめだった)サイズは本気のバイトが得られる」との説明がありましたが、これについても私はしっくりきませんでした。1インチ台、2インチ台のワームでも、サイトでは本気としか思えない強烈なバイトをたびたび目にするからです。

この疑問について、私の中でストンと腑に落ちる答えが見つかるまで、かなりの年月を要しました。しかし、最近ようやく「こうかもしれない」という答えに辿り着きつつあるので、現状の考えを紹介したいと思います。
※まだ完全に納得している訳ではないので、またコロコロと持論が変わるかもしれません。ご了承ください。

意外と感覚が行き届いている範囲が狭い

サイトチニングをある程度やり込んでいると、「今のコースで気付かないの!?」といったような、チヌの(リグに対する)認識能力のガバガバさを時たま感じることがあります。結構近くを通しても、思いのほかリグに気付いてくれなかったりします。

大体でいえば、水中においては、チヌの半径1m~3mあたりで、リグを認識できる範囲が伸び縮みしている感覚があります。

具体的に、どんな要素がこの「伸び縮み」に影響するかというと、ざっと言えば以下のようなものがあるかなと思います。

ルアーの大きさ
ルアーが大きいほど遠くからでも気付いてくれます。
シンカーの重さ
重いものを引きずるほど、遠くから気付いてくれます。
動かす速さ
俊敏に動かすほど、遠くから気付いてくれます。
ルアーのカラー
周囲の色とのギャップがあるほど、遠くから気付いてくれます。
ルアーの水押し
強く水を押すルアーほど、遠くから気付いてくれます。
水の透明度
水がクリアであるほど、遠くから気付いてくれます。

こんな所でしょうか?

発見される確率

例えば、上の図のように、1番~5番の5個体のチヌ/キビレがいると考えてみます。
ここに、例えば1.8インチのワーム+2g程度のフィネス寄りのリグを投げ込み、赤のコースで引いてきたとします。

チヌの「リグの認識能力」を緑の円で表した場合、赤のトレースコースでいえば、認識してくれるのは3番の1個体のみです。

ところが、3インチクラスのワーム+10gシンカーにボリュームアップした場合はどうでしょうか?
この場合、ピンクの円で示したように、チヌが遠くからリグを認識できるようになり、認識ゾーンの半径が増大するイメージを私は持っています。
こうなれば、リグを認識してくれるチヌは2番、3番、4番の3個体となり、単純計算で3倍になります。

ここで注意したいのは、バイトが3倍になる訳ではなく、「アタリ個体ガチャ」を回せる回数が3倍になるという事です。
また、ここではわかりやすいように5匹のイメージで図示しましたが、実際にリグを大規模河川で遠投した場合なんかには、数十匹、百数十匹といったスケールで上の図のような現象が起きていると私は考えています。

チヌは個体によって、ルアーへの反応の良し悪しにとんでもなく大きな個体差があります。

↑ここで詳しく解説しています。

1~2割にも満たない程度の「アタリ個体」にリグが認識されるように、とにかくガチャを回しまくることによって、「一定時間で出来る限り多くの個体数をキャッチする」という目標にバチっとハマっているような気がします。

以前「立候補制の釣りと指名制の釣り」という記事をアップしましたが、まさにここでいうところの「立候補制の釣り」です。

サイトでは

サイトでは、上の記事でいうところの「指名制の釣り」なので、被認識能力はほとんど関係なく、こちらからリグをグイグイとチヌに近づけていく形になります。

しかし、見えている一匹が「アタリ個体」、いわゆる「パワフルなリグにもフィネスなリグにもお構いなしにガッツいてくる個体」なのか、「シビア個体」、つまり「フィネスなリグでないと拒む個体」なのかはわかりません(厳密にいえば、食い気のある個体に関しては、ある程度の容姿の傾向みたいなものはありますが…)。

要はガチャを一回ずつゆっくり回すしかない訳です。

となると、もし後者の「フィネスなリグでないと拒む個体」だった場合でも拾えるように、こちらに歩み寄る必要があります。

結局、「目指す方向性が違う」

ボトムバンプがサイトだと蛇足になりがちだったり、リグを動かすスピード感がまるで違ったり、適したリーダーの太さも全然違ったり…

そういったことも全て、最近は「被発見率」にブーストが掛かるかどうか、で説明できる気がしています。

立候補制の釣りでは、被発見率と試行回数を増すことが結果として釣果に繋がりやすく、それに洗練をかける形に収束する。

一方、指名制の釣りでは、一回の試行回数に対して極力打率を上げる事が釣果に繋がりやすく、それに洗練をかける形に収束する。

最近はこんな感じの持論を持っています。

コメント