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ここからは、
①ワムワム48
②ワムワム60
③クローモーション
の三種のセッティングについて、それぞれ考えてみたいと思います。
とはいえ、そもそも「高比重ノーシンカーのためだけに新しいロッドを揃えるのもな~、スピニングリールもあまり持ってないしな~」という方も、現在のチニングシーンでは多いと思います。そのため、まずは「フリーリグのセッティングそのままで高比重ノーシンカーを試してみたいな」といった方におすすめの、③クローモーションのタックルセッティングを考えてみます。
順番が前後しますが、③を最初に紹介した上で他のものについて触れてみます。
③クローモーションをメインに据えたセッティング
ベイトリールは34Φ、ロッドはシルバーウルフシリーズに代表される現在主流のチニング用ベイトロッド、ラインはアーマードFシリーズ各種の0.6号、といった部分は固定で、クローモーションの運用について考えたいと思います。ワムワムの自重ではこのタックルだとまともに扱えないと思いますが、クローモーションはずば抜けた自重と密度がありますので、このタックルでも(ギリ)運用出来ます。
フック
オフセットは掛かりが悪すぎて使い物にならないと先述しました。また、触角フックも微妙、といったような事も書いたのですが、それはワームの断面が円形に近く「コロコロと転がりやすい」場合です。クローモーションはしっかりと上下を保って踏ん張る能力が強いので、触覚フックの#1が使えます。
あとは、ハマリそうな場所で引くだけ…
なのですが、やはりこれは妥協案の域を出ません。これを使って、高比重ノーシンカーの威力を感じる事が出来るかというと、ちょっとクエスチョンマークです。やはり、低価格帯の機種で揃えたタックルだとしても、スピニングタックルを揃えてワムワムシリーズを使った方が、明確に使う意味を感じる事が出来ると思います。なので、お求めやすい価格帯の製品もしっかり絡めて、この釣りのタックルについて考えてみます。
②ワムワム60をメインに据えたセッティング
ぶっちゃけ、チニングでこれから初めて高比重ノーシンカーを使う、という場合は、ワムワム60から始めるのが一番良いのではないかなと思います。
フックは前のページで示した『ツイストロックライト 3/0』一択で良いと思います。その上で、まずはラインについて考えてみます。
ライン
比重の軽いラインは、(よほど細くない限り)本当に向いていません。高比重ノーシンカーの釣りでは、バスでもチニングでも共通だと思います。金属製のシンカーがリグの頭に無い分浮き上がりやすく、非常に相性が悪いです。逆に言えば、比重が1.0以上であれば、各々で好感触なラインを選んでもらえれば不足はないかなと思います。ブラインドであれば、私はバリバスさんの『スーパートラウトアドバンス ダブルクロスX8』という高比重PEの0.6号を使用しています。

比重は1.12で、高比重PEの中では軽い方かと思います。ジグヘッドメインのサイトチニングでよく使うサンラインさんのオールマイト(比重1.4)は使いません。重すぎても手感度が低下するほか、ラインが沈み過ぎて石の隙間に入ってしまい、生還不能な根掛かりがライン由来で多発する事があります。重すぎず、軽すぎず…の比重が一番使いやすいと思います。
リーダーは、フロロカーボン以外の物を使わない限りは、結構太さに自由度があります。ポイントのボトムの荒さに合わせて自由にチョイス出来るかと思いますが、2.5号以上の太さであれば「しなやかさ」を重視しているラインの方が良いかと思います(私はこの場合、シーガーさんの「フロロタクト」をよく使います)。
※ラインの撚れに注意
シンカーの踏ん張りがないので、ヨレまくっているラインだと水中でスクリューのように回転してしまいます。この動きは、サイトでの経験上見切りに直結します。ラインローラーの動きの鈍化&固着、ラインの酷使には気を付けたい所です。
リール
まず、スピニングかベイトか…という点なのですが、これは非常に難しい問題です。①のワムワム48であればスピニング一択、③のクローモーションであればベイト一択なのですが、このワムワム60はどちらも行ける絶妙な自重をしており、何とも言えません。私の場合は、釣りのテンポ感をイメージし、一投一投の撃ち返しのスピードが欲しいやや特殊なシチュエーションにベイトを当てはめ、それ以外のほとんどのシチュエーションでは一投で探る時間を長く取り、スピニングを使います。というのも、高比重ノーシンカーの場合、どうしてもシンカー付帯のリグより底取りが遅く、引くスピードも速くは出来ない(浮き上がり過ぎてしまいます)ので、テンポ感を上げていくにも限界があるんですよね。なので、チヌとリグがエンカウントする確率を上げるという目標に対し、「手返しを良くする」のではなく、「(このワームで出せる飛距離の範疇で)飛距離を出し、一投の時間を長くとって長い距離を引いてくる」という作戦を取っています。
スピニングであれば、正直予算で選んでしまえばどれでも良いとは思います。お安く済ませるのであれば、現状、レガリスの2500S-XHは超優秀ですね。
ベイトであれば28~30mm機種が快適ですね。今年出たシルバーウルフCTなんかはまさにドンピシャだと思います。がしかし、後述しますがロッド選びで「良い感じの既製品が少なすぎる」という問題に直面しますので、ロッドビルディング等をされない限りは基本的にスピニングの使用をおすすめします。
ロッド
スピニングであれば、カーボンソリッドティップがとにかく欲しくなります。
ダイワバスロッドのL/MLS-ST規格
バスX、エアエッジ、リベリオン、ブラックレーベルSG等に見られた規格なのですが、スピニングの場合、ワムワムの釣りにベストマッチです。まさにこの釣りのためのロッド、という感覚です。高比重ノーシンカーの少ない引き抵抗感をLのソリッドティップで拾いながらも、ベリーで急激にパワーが立ち上がり、バットはMLでめちゃ強いので、しっかり掛けていく事が出来ます(バスロッドのスピニングの範疇だけで見ると、MLってかなり強いです)。特に『バスX 642L/MLXS-ST』は、廃盤になってしまった今は二束三文で買えますので、「高比重ノーシンカーは試してみたいけど、お金かけられないしなあ…」といった感想を抱かれている方にもおすすめです。逆に、「こんな安いロッドはちょっと…感度とかどうなの?」という方は、『ブラックレーベルSG 682L/MLXS-ST』(新型ブラックレーベルでは1ピースになってしまいました。そこを容認できる方にはお勧めです。とはいえ旧モデルとなったSGも3DXという技術が入っており、ブランクスに芯の強さと粘りを感じられて超気持ちいいです。超おすすめです)や『ポイズンアドレナ 2610UL/ML-2』なんか良いと思います。
ベイトは良い既製品があまりない
一方ベイトは似たテイストのロッドが既製品ではかなり少ないです。また、スピニング比で飛距離がそこそこ落ちますので、上記のロッドより半フィートほどレングスを増して飛距離を確保した方が良いと私は考えます。となるとバスロッドの範疇を逸脱して来るので、いよいよ選択肢が無いです。実際本当に少ないので、私はロッドビルディングでこの分野のものを自作してしまっています。

やはり、よほどベイトにこだわりが無い限りはスピニングを使うか、ベイトロッドを作ってしまう事をおすすめします(とはいえベイトがぶっ刺さる場所もあり、特にQ川なんかでは↑で示した自作ベイトロッドを「スピーディな高比重の釣り」に投入しまくっています)。
こんな感じで
あとは美味しそうな場所でズル引くだけです。操作面においては、正直言って高等テクニックも何もありません。
③ワムワム48を使ったセッティング
48はどういった場面で使うのかというと、「点の釣り」の要素がかなり強いシチュエーションです。具体的には、サイトの釣りであったり、ブラインドでも特定の橋の橋脚を一本一本探り尽くしていくような釣りです。48は気付かれる能力、アピールが限りなく少ないので、闇雲に投げていると誰にも気付かれずにどんどん時間が過ぎてしまいます。一方、確実に魚の近くを通せる上記のような状況であれば、コンパクトゆえの「口の中への収まりの良さ」がかなり高い効果を発揮します。様々なシチュエーションで使えると思いますが、ここではオススメセッティングの紹介というより、私がサイトで使っているセッティングの紹介になります(あまり需要が無いと思うので読み飛ばして貰っても全然問題ないと思います…)。
※バスロッドのULのソリッドティップと、2000~2500番のスピニングリールで全然大丈夫です。
ロッド
自作です。防波堤万能竿である「小継せとうち」にグラスソリッドティップを継いだものです。

ラインの張り具合をコントロールする際、「張っている/張っていない」のオンオフではなく、「張っている~やや張り気味~やや緩み気味~緩んでいる」のグラデーション間で細やかに操作したい時、グラスソリッドティップの細やかさは最強です。一方、掛け性能を著しく損なうので、そこをレバーブレーキリールでカバーします。
リール
シマノの『BB-X リンカイSP 1700XXG』という小型レバーブレーキリールを使っています。レバーブレーキは、細糸を護るためではなく、ラインの細さに対して強気なドラグ値を設けた上で、フッキングを確実に決めつつ、逆転操作を交えて危なげなくチヌの抵抗をいなす、といったニュアンスでの採用です。グラスソリッドのせいでフッキングしにくいので、キツく閉めたドラグ値に対して、レバーでドラグより大きな振れ幅でラインの放出を行うイメージです。
ライン
リーダーは、シビアな激戦区だと4lbまで落とすこともあります。この細さになると私はグランドマックスシリーズ以外使いません。それを考えると、PEの強力は通常比重で0.3号程度、高比重で0.4号程度で十分という計算になります。激戦区の釣りや先行者がいるサイトチニングでは、どちらかといえばフロロの太さに制約があるので、PEのチョイスは結構自由です。とはいえ48は60より飛びませんので、細めのセッティングが多いです。
※少し話が脱線しますが、「さすがにレバーブレーキを買うのは…」とちょっと抵抗がある方に、『26イプリミ 2000S-XH』というリールをお勧めしたいんです。

各所のベアリングであったり、フィネスノブ標準採用、ワンピースベール採用、等々、価格に対してとんでもないパフォーマンスを持っています。ワムワム60だと2500番がしっくり来るのでレガリスになってしまいますが、48でしっくり来る2000番を検討する場合、イプリミはかなり狙い目だと思います。
フック
前述の『ツイストロックFS 1/0』しか使いません。
操作
高比重ノーシンカー特有の特別な操作は何一つありません。とにかくズル引きに徹したメソッドです。あとは、美味しそうな場所を通すだけ…
…こんな具合のセッティングです。
まとめると
最後は話がゴチャっとしてしまいましたが、「これから高比重ノーシンカーにチャレンジしたい」という方は、まず『ワムワムフレア60』とスピニングタックルを試してみていただきたいです。ハマらないシチュエーションも勿論ありますが、ハマった場合、シンカー付帯のリグでは絶対に出せないパフォーマンスを発揮します。その①で整理した「刺さるシチュエーション・そうでないシチュエーション」を考えれば、「ここで使ってみたいな…」といった場所が思い浮かぶ方も多いのではないかなと思います。
是非、お試しあれ👍




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