時は大学時代
私の場合、大学時代は家賃3万円のアパートに下宿し、スーパーのPBの60円のレトルトカレーを食べていたような経済状況でした。そんな状況下で、ホーム河川の中でも根掛かりしやすいエリアを攻めるとなると、やはり根掛かりロストによるお財布へのダメージを最小限に抑えたい、と必然的に考えます。
当時の私はひたすらラインを太くしました
当時、
・とにかくリグの単価を安く
・とにかくラインを太く
といった方向に舵を切りました。また、その頃はフリーリグの釣果が捏造か否かで物議を醸していた時代でもあり、現もりぞープロの淀川キビレマニアックスを読み込んでいた時代でもありました。
リグ紹介
名付けるのであれば「極太ラインシステム&コストカットフリーリグ」です。
ライン:PE2.5号+ナイロン7号
「フックをブチ伸ばしてでも出来る限りモノを回収する」、という強い意志により、このようなラインシステムとなっています。事実、ラインがカキのエッジに触れたまま引っ張る、というような境遇ではない限り、大体フックが伸びて帰ってきます笑。限界大学生にとってこんなに嬉しい事はありません。
フロロだと太くなるにつれて結束が難しくなってくるので、ナイロンを採用して「FGノットのグリップ力の強化」と「アイの結束の強化」を狙いました。ナイロンはフロロより耐摩耗性が劣るとはいえ、この太さなら大抵何も問題ありません。
フック:デコイ ワーム17 キロフック
俺たちの見方、キロフックです。とにかく店頭で比較した時に、単価が安いです。迷う事もなくこれ一択でした。
シンカー:ナスオモリ
ナスオモリでさえ、中古釣具店でちょうどいい重さの物を見つけ次第、数十円で補充してた程度には追い込まれていました笑
タックル:ベイトリール+硬めのロッド
ミリオネアCTを愛用しており、状況に応じていくつかのロッドに付け替えていました。

アウトバックのNC584MLとか、良かったですね。
ワームに関しては、チニング用からそうでないものまで、当時から積極的に色々試していました。
その結果…

感想としては、極太ラインによって見切られる確率が上がり過ぎて、全然釣れなくなる…
と思いきや、想像していたほどの悪影響はなく、結構喰ってくる
といった印象でした。しかし今考えれば、何より静岡県の環境ポテンシャルが高く、クロダイもキチヌも魚影がすこぶる濃かったです。その恩恵によって悪影響が目立たなかっただけなんですけどね。
現在の自分が過去の自分にツッコむならば
もうツッコミどころしかありませんが、現在の「根掛かりへの対処」に対する考え方は全く違うものになっていますので、一個一個要素を紐解いて考えていきたいと思います。
①全てが粗く、雑
結局のところ、リグが繊細さを完全に失っており、バランスを欠いています。というのも、現在の私は根掛かりの回避に対して、「トータルバランスで確率を下げていくもの」と考えています。「このシンカーさえ使えば根掛からなくなる」「このフックさえ使えば根掛からなくなる」といったことはなく、シンカーのチョイス、フックのチョイス、ラインの比重とそれに伴う軌道、ロッド操作、等々…各所で少しずつ根掛かる確率を下げていき、その合計値で、一日の釣行の中でどれほどのタイムロスが生まれるかが決まってくると考えています。
②根掛かりの母数が増えていては意味が無い
上記のような「粗い釣り」になると何が起きるかと言えば、根掛かりの母数が増えます。一度ガッツリ根掛かったものをグイグイ引っ張ってはずし、太糸に物を言わせて回収すれば、「やっぱり太いラインは最高だなあ~」などと考え、そのラインシステムへの信頼が増していきます。しかしそもそも、丁寧に組んで創意工夫したリグであれば、そこを根掛かりせずにヌルッとくぐり抜けて来るはずです。脳みそ的にはリグが生還する快感がありますが、タイムロスが発生しています。「魚を釣るために釣りをしている」のか、「根掛かりを回収するために釣りをしているのか」、どっちなんだって話ですね。
③どんなにラインを太くしても生還しない根掛かりがそこそこある
先述のラインシステムであれば、バレーボール大ほどのゴロタであればフックごと回収出来てしまいます。基質に張り付いたカキ殻を針先が拾っていても、カキを引っぺがしてリグを回収出来たりします。しかしそれでもなお、どうあがいても回収できない根掛かりは一定数あり、ゼロにすることは出来ません(糸の領域を超えてロープとかにしないと無理だと思います)(体感10~20%ほどでしょうか?)。
④キビレしか釣れない
同時期に同ポイントでチニングを楽しんでいた同級生(ルアーフィッシング歴は僕よりずっと長い先輩です)が、「ストラクチャーを撃つとやっぱりクロが出るね」なんて言っていたのですが、こんなことをしていた私はキビレしか出せず、型で勝負にならない悔しさがありました。今考えれば、種族としての「ラインの嫌がり易さ」の違いを考えれば当然ですね。
クロダイとキチヌのラインの嫌がり方についての詳細はこちら↓
⑤ポイントの恩恵に助けられていた
結局これに尽きます。残酷な事を言えば「ここまで雑な釣りをしていても、食ってきてくれる上澄みの高活性個体達がそれなりにいたから、どうにかなっていた」という部分が大きかったです。
環境ポテンシャルについての詳細はこちらの記事で深く触れています↓
東京湾の超ハイプレッシャーポイントに叩き直された後は
静岡県から東京湾エリアに引っ越し、超絶(日本一なのではないか?と思うほどの)ハイプレッシャーポイントの厳しさにしばかれた後、こういった場所では「高比重ノーシンカー」「ウルトラライトテキサス」といったライトリグで対応しています。詳細な記事は、それぞれ後に作りたいと思います。
根掛かり易い場所でライトリグを使うことに関して、烈火の如く怒る方がよくいらっしゃいます。しかし、大味なリグで根掛かりの母数が増え、かつ魚もキャッチ出来ないような釣りを展開するより、繊細なリグで根掛かりの母数を出来る限り低減し、魚がキャッチできる釣りを展開した方が色々な面で良い(環境の負荷についても、釣果を得る面でも…)と私は考えます。別に、やや太いラインシステムを用いた太糸太軸ライトリグなんかもアリですしね。
シンプルに、シンカーを軽くするor無くす、といったやり方は、ガチャガチャしたボトムのポイントではとにかく効果抜群です。根掛かりの母数を圧倒的に減らすことが出来ますし、フィネスなアプローチで魚(特にクロダイの方)を獲る能力も高まります。
しかし現在のチニングシーンでは、それなりに大粒のシンカーで遠投するチニングが依然として王道であり、こうしたB級チニングが「まともなメソッド」として浸透し始めるのは、何年も先の事のような気がします。
当コンテンツは、こうしたB級チニングの普及の促進に全力で取り組みたいと思います。
最後に
ケイテックの林さんの『FLIP MY MESSAGE Vol.57』は、ライトリグによるハードボトム攻略の基礎をおさえる上で、大変大変参考になりました。何度も何度も読み込んだ記事です。もしよければ、是非皆さんもご覧になってください。






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